- 2014.06.19 Thursday
千の仮面をもつこけし
ふだんは地味に暮しているくせに、
文化祭などで劇をやる時だけ
主役級をやりたがる、わたしはそんな子どもでした。
ブレーメンの音楽隊ならロバ、
猿蟹合戦では母蟹を、
主役が男の子の昔話でもひるまず出しゃばって庄屋の息子を
ドーランを塗った未来人の役までやりました。
この妙な熱意のみなもとは
「ガラスの仮面」のせいだと断言できます・・・。
(舞台袖で台本を見つつブツブツ言う真似をしていたことを
思い出すと恥の雷が体を貫いていくようです・・・)
わたしはもう舞台女優(笑)は引退しましたが、
興味深い役者さんたちが活躍する劇を
先日、拝見してきました。

演じる役者さんは、なんとこけしたち!
ハナメガネ商会も出品させていただいていた秋保・木の家さんの
「こけしと暮らす展vol.3」で行われたこけし人形劇です。
演じた演目は「三枚のおふだ」と「へそもち」。
昔話を演じる役者として、こけし以上にぴったりな
役者さんはいるだろうか。(いや、ない←反語)
仙台を中心に活動されているこけしぼっこさんたちが
操るこけしたちに、子どもも大人も夢中。
「こけしってかわいい」と素直に感じられて
自然と笑顔になってしまう、楽しい時間でした。

あわせて立ち寄ってきた松島での
池田修三さん版画展も眼福〜〜◎
急きょ思いたった日帰り宮城旅、
美しいものと楽しいものを胸いっぱいに詰め込んで
スキップしちゃいそうな帰り道でした。
るんるん。